2016年09月17日

橋下氏の辞職―選挙が唯一の解決策か: 朝

苦し紛れのような一手で、事態は前に進むのか. 大阪の橋下徹市長が辞職し、選挙をすると表明した. 大阪都構想が議会の反対で行き詰まっていることから、選挙で民意を問い直し、実現に向けて歯車を動かすねらいだ. 確かに11年秋の大阪ダブル選で、橋下氏は自ら率いる「大阪維新の会」幹事長の松井一郎氏とともに都構想を掲げ、市長選も知事選も制した. 大阪府市の再編で二重行政のむだをなくし、大阪を立て直す構想は、東京一極集中のなかで経済や暮らしの先行きに不安を抱える多くの市民に歓迎された. ところが自身の従軍慰安婦発言などで支持率は下がり、議会に足元を見透かされてきた. 「構想の設計図を夏までにつくらせて」と選挙で訴えるとの発言には、政治家として勢いがあるうちに決着しようとの姿勢がみてとれる. 行き詰まりの原因は、まず橋下氏の側にある. 議論が具体化するにつれて矛盾や問題点が浮き彫りになっているのに、解決策を十分に説明しきれていないからだ. 例えば二重行政の解消で生み出せるはずだった巨額の財源は、想定の4分の1に満たないとわかった. 都構想は行政機構の改革ではあるが、その先にある経済再生や新たな都市像などのビジョンも不明なままだ. 大改革に痛みは避けられない. まずは市民に選ばれた議員の疑問に答え、とことん説得する責任がある. にもかかわらず見切り発車のように、「設計図をつくらせて」と選挙に突き進むのは筋違いだろう. 勝ったところで対立は激化し、議論はさらに袋小路に入る恐れがある. 議会の側にも問題がある. 都構想の背景には、大阪の置かれた深刻な現状がある. 高度成長のツケで団塊の世代がいっせいに高齢化し、生活保護受給者も全国一多い. Adidas サッカースパイク だが企業に元気がなく若い世代も減り、税収が増える見込みはない. 現状維持では破綻(はたん)は避けられない. 都構想に反対なら実現可能な第2、第3の道を示して議論するのが議会の役割ではないか. 議論の時間を引き延ばし、維新や橋下氏の勢いが衰えるのを待つだけでは無責任だ. いま必要なのは、市民が広く危機意識を共有し、新しい大阪のあり方について議論を盛り上げていくことだ. そのために市長も議会も手を尽くしたと胸を張れるのか. このままでは大阪の未来が心配である.
posted by Takakura希良梨 at 09:03| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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